発想記号 Italian

Leggiero

レッジェーロ

「軽さ」と「爽快感」。しかし単なる「速い」ではなく「重力を感じさせない」音響。羽毛のような軽やかさが理想。

一般的な解釈

「軽さ」と「爽快感」。しかし単なる「速い」ではなく「重力を感じさせない」音響。羽毛のような軽やかさが理想。

語源と本来の意味

イタリア語 leggiero(軽い・快い)。ラテン語 levis(軽い)に由来。スケルツォやメヌエットの伝統と繋がる。

演奏者視点での使用感覚

最小限の身体動作で最大限の効果を。ビブラートを控え、音の輪郭をシャープに。アンサンブルではすべての楽器が「透けて見える」程度の音量バランスが理想。

楽曲における役割

速い走句(passagework)や装飾的なフィオリトゥーラ、古典・初期ロマン派の軽快な楽章で用いられる。

leggeroとpianoの違い

piano(p)は音量を下げる指示。leggeroは音量より「重力を感じさせない」という質の指示。pでもleggeroでなければ「静かだが重い」演奏になる。ffでもleggeroに近い感覚(軽さを保ちながら大きく)を求められることがある。音量と重さは別の次元で制御する。

弦楽での実現

弓圧をほぼかけず、弓のスピードで音を出す。弓が弦に乗り過ぎると音に「重力」が生まれてしまう。sautillé(跳弓)やspiccato(離弓)はleggeroの感覚を自然に生む奏法。スラーのパッセージでも各音に重みを乗せず、弓を弦の上で「なでる」ように通す。

Mendelssohn

真夏の夜の夢より「スケルツォ」

全体 — 妖精的な軽さ

Mussorgsky

展覧会の絵より「チュイルリー(子供の喧嘩)」

全体 — 浮遊する明るさ

Stravinsky

ペトルーシュカより「バレエ」シーン

複数楽章 — 音響の透明性