記譜・理論Latin

Major / Minor 長調・短調

メジャー / マイナー / ちょうちょう・たんちょう

dur / mollドイツ語表記

音階の第3音(3度)が長3度か短3度かによって決まる調の種類。長調(major)は明るく開放的、短調(minor)は暗く内向きな印象を持つとされる。

音程の違い

長音階:主音から見て全・全・半・全・全・全・半のパターン(例:ドレミファソラシド)。第3音が長3度(主音から2全音)。
短音階:主音から見て全・半・全・全・半・全・全(自然短音階)。第3音が短3度(主音から全音+半音)。
この第3音の差が調全体の「色」を決定する。

短音階の3種類

自然短音階:基本形。第7音が長調より半音低い(導音なし)。
和声短音階:第7音を半音上げて導音を作る。属七和音の解決感を生む。
旋律短音階:上行時は第6・7音を半音上げ、下行時は自然短音階に戻る。旋律の流れを滑らかにするため。楽譜でこの上下の変化に注意が必要。

「長調=明るい、短調=暗い」への注意

この感覚は文化的・習慣的なもので普遍ではない。短調でも激しく情熱的で「暗い」とは言いきれない曲がある(K.550など)。ニ短調でも荘厳・崇高な性格が出ることがある。長調に深い哀愁を感じる場合もある。調の「色」は作曲家の扱い方と文脈で大きく変わる。

parallel と relative の違い

平行調(relative key):同じ調号を持つ長調と短調のペア。ハ長調とイ短調は調号なしで平行調。
同主調(parallel key):同じ主音を持つ長調と短調のペア。ハ長調とハ短調。同主調への転換は劇的な効果を持つ。