Semitone
セミトーン / 半音(はんおん)
½ tone最小音程
定義
平均律における最小の音程単位。ピアノの隣り合う2鍵盤(白鍵と黒鍵を含む)の間隔。half step とも呼ばれる。
全音・半音の区別
全音(tone / whole step)は半音2つ分。長音階(ドレミファソラシド)の隣り合う音は全音か半音かで決まる。長音階では「ミ→ファ」と「シ→ド」が半音で、他は全音。この全音・半音のパターンが長音階の「明るさ」を作り出す。短音階は半音の位置が異なる。
半音階(クロマティック・スケール)
1オクターブを12の半音で均等に分割したものが半音階(chromatic scale)。平均律では12音すべてが等間隔になる。半音を旋律的に使う「クロマティシズム」は半音が旋律に色彩を加える技法で、後期ロマン派の作品から20世紀音楽へとつながる。
導音としての半音
音階の第7音(導音、leading tone)は主音の半音下にあり、主音への強い解決感を生む。この「半音の引力」が機能和声の核心をなす。属七和音(G-B-D-F in C major)の中にある B→C(半音上行)と F→E(半音下行)の動きが、ドミナント→トニックの解決感を生み出す。
弦楽器での半音の感覚
弦楽器では指板上で「隣の指を密着させる」と半音になる(ポジションと弦によって実際の間隔は変わる)。一般的に低いポジションほど指の間隔が広く、高いポジションほど半音の物理的な距離は狭くなる。ハーモニクスでは半音が非常に小さい間隔になり、正確な音程を出すのが難しくなる。