Fugue
フーガ
定義
複数の声部が同じメロディを次々と模倣しながら進行する楽曲。対位法の最高形式で、バッハによって完成。
一般的な解釈
フーガは音楽の論理学。一つのテーマ(主題)が次々と現れ、変形され、積み重なり、最後に壮大な結論に至る。演奏者視点では、フーガほど「計算された構造」と「感情的訴求」の両立が難しい形式はない。複雑な対位法を感じさせない流麗性が求められる。
語源と本来の意味
ラテン語 fuga(逃走・追跡)に由来。イタリア語で fuga と呼ばれるようになった。バロック時代に確立し、バッハの「フーガの技法」で究極の形式に達した。
代表的な用例
Bach
フーガの技法 BWV1080
バロック音楽の最高傑作
Bach
平均律クラヴィア曲集 第1巻 プレリュードとフーガ
多声音楽の教科書
Beethoven
大フーガ Op.133
ロマン派がバロックに敬礼
Brahms
ハンガリー舞曲集 フーガ版
ロマン派的フーガの試み
Franck
オルガン・コラール第3番
19世紀のフーガ的手法
Shostakovitch
24の前奏曲とフーガ Op.87
20世紀への対位法の拡張