楽式・ジャンル Italian

Sonata

ソナタ

独奏または少人数の楽器のために作られた、複数楽章から成る器楽曲。古典派以降の器楽の最高形式。

一般的な解釈

ソナタは単なる楽式ではなく、音楽的思考の構造。二つの対比的な主題が提示され、展開・再現される過程は、「発案→展開→解決」という人間の思考プロセスそのもの。古典派以降、音楽の「魂」とも言うべき形式。

語源と本来の意味

イタリア語 sonata(鳴らされた)。ラテン語 sonare(鳴らす)に由来。16世紀には「器楽曲」を指す一般的な用語だったが、18世紀後半にハイドン・モーツァルトによりソナタ形式が確立された。日本語訳は「奏鳴曲(そうめいきょく)」

I 主調 II 属調 Exposition 提示部 激しい転調 & 再構成 Development 展開部 I 主調 II 主調 Recapitulation 再現部 完全終止 ソナタ形式のドラマ:「対比と解決」の3幕構成

Beethoven

ピアノ・ソナタ第8番「悲愴」Op.13

古典派ソナタ形式の完成形。感情的な深さ

Mozart

ピアノ・ソナタ K.545 ハ長調

ソナタ形式の教科書的存在

Brahms

ヴァイオリン・ソナタ第3番 Op.108

ロマン派ソナタの傑作

Liszt

ピアノ・ソナタ ロ短調

一楽章ソナタの革新的形式

Debussy

チェロ・ソナタ ニ短調

20世紀ソナタの新しい可能性

Shostakovich

ピアノ・ソナタ第1番「十月革命に捧ぐ」

現代ソナタの激情的表現