Rondo
ロンド
定義
ABACA...形式に代表される楽式。主題Aが繰り返し現れ、その間に異なる挿話(B、C等)が挿入される。古典派以降、終楽章に多く用いられる楽式。
一般的な解釈
ロンドは「回帰と変化」のドラマ。ソナタ形式の論理的対立とは異なり、同じ主題が何度も戻ることで、郷愁や親密感を生み出す。演奏者視点では、何度も戻る同じメロディーをいかに新しく表現するかが課題。リスナーは「帰ってきた」という安心感を、毎回新たに感じるべき。
語源と本来の意味
フランス語 ronde(円舞)に由来。ラテン語 rotundus(丸い)から派生。円形の舞い、あるいは循環する形式の概念から命名。バロック時代から古典派まで多用。
代表的な用例
Mozart
ピアノ・ソナタ K.545 第3楽章 ロンド形式
古典派ロンドの教科書的存在
Beethoven
ピアノ・ソナタ「テンペスト」第3楽章 ロンド
感情的な回帰の美しさ
Haydn
弦楽四重奏曲 ロンド形式楽章
ハイドンの軽やかさ
Bach
イタリア協奏曲 ロンド的構造
バロック時代への遡及
Ravel
ソナティネ(Sonatine) ロンド形式での展開
20世紀の再解釈
Bartók
ダンス・スイート ロンド形式版
民族音楽との融合