Reprise
リプライズ / ルプリーズ
主題の
再現reprendre
再現reprendre
定義
楽曲の中で以前の楽節が再び現れること。または繰り返しの指示そのもの。バロック期の二部形式では各部の反復をrepriseと呼ぶ。
バロック期のreprise
バロックの舞曲(アルマンド・クーラント・サラバンドなど)は前半と後半の2部に分かれ、各部を繰り返す(|: A :| B :|)。この各部を「reprise」と呼ぶ。繰り返し(da capo)の際に装飾を加えることがバロック演奏の慣例で、2回目のrepriseでは奏者が即興的な装飾を添える。
語源と現代の用法
フランス語 reprise(取り戻すこと・再開)。動詞 reprendre(再び取る・再開する)から。英語のreprise(リプライズ)はポピュラー音楽・ミュージカルで「主題の再現」の意で広く使われる。映画音楽では冒頭テーマが感動的な場面で再登場する「repriseトラック」が慣例になっている。
ソナタ形式の再現部との関係
ソナタ形式の「再現部(recapitulation)」は理論用語だが、楽譜上に「Reprise」と書かれる場合もある。特にフランス・ドイツのバロック〜古典期の楽譜でこの表記が見られる。意味は「提示されたテーマが戻ってくる」という点で再現部と同じ。
演奏者の視点
repriseで同じ音楽が戻ってくるとき、全く同じに弾くのか、変えるのかは重要な判断。バロックでは装飾変奏が慣例。古典派では通常そのまま。ロマン派・現代ではダイナミクスやテンポに変化を加えることも多い。「なぜここで戻ってきたか」を理解することで、repriseの持つ感情的な意味合いが演奏に出る。