Passacaglia
パッサカリア
定義
スペイン発祥の舞曲形式で、低音の反復進行(バス・オスティナート)の上に、複雑な変奏が重ねられる。シャコンヌと類似し、バロック音楽の最重要形式の一つ。
一般的な解釈
パッサカリアは「限定された音響の中での無限の創意」。同じ低音パターンの繰り返しという絶対的な制約が、かえって上声の創造性を最大限に刺激する。演奏者視点では、低音の重要性を理解しながらも、複雑な変奏を統一的に表現するバランス感覚が最も試される。
語源と本来の意味
スペイン語 pasacalle(通りを通る)に由来。イタリア語 passacaglia。バロック時代の最重要形式。
代表的な用例
Bach
パッサカリア ハ短調 BWV582
バロック音楽の最高峰
Handel
ハープシコード組曲 パッサカリア楽章
イタリア的明るさ
Pachelbel
パッサカリア ニ短調
バロック初期の完成
Buxtehude
パッサカリア ニ短調
オルガン音楽への応用
Brahms
ハイドン変奏曲 パッサカリア的楽章
ロマン派への継承