Canon
カノン
定義
複数の声部が同じメロディーを異なる時間からスタートさせて、相互に模倣しながら進行する形式。対位法の最も古い形式。
一般的な解釈
カノンは「一つのテーマの無限の拡張」。最小限の音楽素材から、複雑な音響世界を生み出す音楽的効率性の最高峰。演奏者視点では、自分の声部に集中しながらも、全体の調和を聞く能力が必須。
語源と本来の意味
ラテン語 canon(規則・尺度)に由来。中世から確立した形式で、バッハにより最高の芸術形式に昇華。
代表的な用例
Bach
フーガの技法 カノン的楽章
バロック対位法の究極
Mozart
カノン集 K.73v
古典派的簡潔性
Haydn
弦楽四重奏曲 カノン的楽章
18世紀への展開
Beethoven
グローリア・ワルテム(カノン形式)
ロマン派への移行
Brahms
カノン的構成の楽章
ロマン派的なカノン
Schoenberg
12音技法によるカノン
現代への拡張