奏法記号 Italian

Tenuto

/ tɛˈnjuːtoʊ /

テヌート

ten. 略記

音の長さを 十分に保って 演奏せよ。名残惜しむように。

一般的な解釈

音符の上に短い横線(—)を置いて表記する。その音の長さを正確に、あるいはわずかに長めに保つよう指示する。単に長く伸ばすだけでなく、音に重みと密度を与えることを求める。強調の意味合いも持つ。

語源と本来の意味

イタリア語 tenere (保つ・持続する)の過去分詞形。ラテン語 tenere (握る・保持する)に由来。「その音を手放さずに保て」という物理的なイメージが語源に内包されている。

Brahms

交響曲第4番 ホ短調 Op.98

第1楽章の弦のtenuto

Mahler

交響曲第9番 ニ長調

第1楽章の深いtenuto

Schubert

弦楽五重奏曲 ハ長調 D.956

第2楽章の長いtenuto

Beethoven

ピアノソナタ第29番「ハンマークラヴィーア」Op.106

重厚なtenuto

Ravel

弦楽四重奏曲 ヘ長調

第3楽章のtenuto

Shostakovich

交響曲第5番 ニ短調 Op.47

弦のtenuto線