記譜・理論Latin

Tenor Clef

テノール記号 / テノール記号(きごう)

𝄡C 記号(第4線)

C記号(ハ音記号)を五線の第4線に置いた記号。その線が中央ハ(C4)を示す。チェロ・コントラバス・ファゴット・トロンボーンの高音域で使われる。

なぜテノール記号を使うか

チェロやコントラバスの高音域をヘ音記号で書くと加線が多くなり、読みにくくなる。テノール記号を使えば同じ音が五線内に収まる。例えばチェロで中央ハ(C4)はヘ音記号では第1線の1本上の加線に書くが、テノール記号では第4線上の音符になる。加線が減ることで視認性が上がる。

コントラバスでのテノール記号

コントラバスパートは通常ヘ音記号(実音より1オクターブ高く記譜)で書かれるが、最高音域ではテノール記号が使われることがある。コントラバスのテノール記号も実音より1オクターブ高い記譜が標準。テノール記号の第4線が中央ハ=記譜音C4、実音C3(1オクターブ下)。ソロ曲では高頻度で出てくるため必読。

C記号の種類

C記号(𝄡)はどの線に置くかで名称が変わる:
・第1線 → ソプラノ記号(古楽)
・第2線 → メゾソプラノ記号(古楽)
・第3線 → アルト記号(ヴィオラ)
・第4線 → テノール記号(チェロ高音域等)
・第5線 → バリトン記号(まれ)
現代ではアルト記号とテノール記号のみが実用的に使われる。

テノール記号への慣れ方

「第4線が中央ハ」を基準に覚える。ヘ音記号との比較で覚えると速い:テノール記号の第4線=ヘ音記号の第1線上の加線1本(C4)。慣れないうちは音符を1つ見るたびに「第4線から何度離れているか」を数えるより、「第4線の音はド」だけ確定してあとは相対的に読む方が速い。