Waltz
ワルツ
定義
三拍子の舞曲。18世紀後期にオーストリアで発生し、19世紀ウィーンで上流社会の社交舞踏として流行。優雅で華麗なメロディーが特徴。
一般的な解釈
ワルツは音楽による「優雅な回転」の表現。舞踏の楽しさと洗練、身体の動きと感情表現の完全な一致が本質。演奏者視点では、ワルツほど「流れ感」と「リズムの歯切れよさ」の両立が難しい形式はない。優雅さだけでは駄目、活力がなければ退屈になる。
語源と本来の意味
ドイツ語 Walzer(回転する者)に由来。18世紀オーストリア発祥で、19世紀にシュトラウス一族により完成。ウィーン音楽の象徴として、クラシック音楽の重要な形式。日本語訳は「円舞曲(えんぶきょく)」。踊り手が円を描いて回転する舞踏の情景を、そのまま楽曲の形式名として表現した、極めて詩的で視覚的な訳語。
3拍子の流れ感:「円舞曲」のリズム構造
代表的な用例
Strauss II
ウィーン・ワルツ「美しく青きドナウ」Op.314
ワルツの女王。究極の優雅さ
Strauss I
ラデツキー行進曲 ワルツ版
ワルツの父の傑作
Chopin
ワルツ第1番 変ホ長調「華麗なる大円舞曲」Op.18
ロマン派的な詩情を加えたワルツ
Brahms
ハンガリー舞曲 ワルツ形式編
民族性を加えた変容
Ravel
ラ・ヴァルス
20世紀への進化
Sibelius
ウィーン音詩 ワルツ的編成
北欧とウィーンの融合