Nachschlag
ナッハシュラーク
後打音
後置装飾
定義
主音の後ろに添えられる後置型の装飾音。Vorschlag(前打音)と対をなす。
演奏上の扱い
Vorschlag(Appoggiatura / Acciaccatura)が主音の前に置かれるのに対し、Nachschlagは主音の直後に置かれる。主音の価値から時間を取るのではなく、次の音符への橋渡しとして機能することが多い。トリルの終止(トリル終了後の解決音2音)として現れることが最も一般的で、その場合「Trillernachschlag」とも呼ばれる。バロック・古典派のトリル奏法で重要な概念。
語源と本来の意味
ドイツ語 nach(後ろに)+ Schlag(打ち・拍)。「後から打つ」が直訳。Vorschlag の対語として C.P.E.Bach の奏法論で確立。
代表的な用例
Mozart
ピアノソナタ第11番 イ長調 K.331
トリル終止にNachschlag
Haydn
ピアノソナタ集(後期)
装飾音の後置処理