演奏指示 Latin

Ta cet

/ ˈteɪsɪt /

タチェット

沈黙 意味

黙れ。この楽章または指定された箇所を 演奏するな という指示。

一般的な解釈

オーケストラのパート譜に書かれる指示で、特定の楽章や長い休止箇所に用いられる。 個別の休符ではなく「この楽章全体を弾かなくてよい」という意味で使われることが多い。 Tacet al fineは「最後まで沈黙せよ」を意味する。 演奏しないことで逆に存在感を示す、音楽における積極的な沈黙。

語源と本来の意味

ラテン語 tacere (沈黙する・黙る)の三人称単数現在形。 直訳は「it is silent(それは沈黙する)」。 英語の tacit (暗黙の)や reticent と同じ語根を持つ。 音楽用語の中でラテン語起源の珍しい例のひとつ。

全休符

または 楽章全体に TACET と記載

Tacet

al fine

Beethoven

交響曲第9番 ニ短調 Op.125

第1〜3楽章でのコントラバスTacet箇所

Mahler

交響曲第8番「千人の交響曲」

特定楽器の長いTacet

Cage

4'33"

全楽章Tacet — 沈黙そのものが作品

Berlioz

幻想交響曲 Op.14

楽章によって特定楽器がTacet

Strauss

ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら

特定楽章のTacet指示

Shostakovich

交響曲第14番 Op.135

室内オーケストラの選択的Tacet