奏法記号 Extended Technique

Scrape

スクレープ

擦過音 現代奏法

弓の木部または毛の側面で弦を引っ掻くように擦り、粗く不規則なノイズを生み出す奏法。

演奏上の扱い

弓毛を通常の接触点から外し、弦を横方向や斜めに擦ることで意図的なノイズを発生させる。弦楽器の音色パレットを「音楽的な音」から「音響的なテクスチャー」まで拡張する。楽器を傷つけないよう接触圧を調整する必要があり、弦の素材によって音色が大きく変わる。

語源・背景

英語 scrape(引っ掻く、こする)から。楽譜上は sul legno や col legno との組み合わせ、またはテキスト指示で記される。

Lachenmann

Gran Torso

弦楽四重奏 — 擦過音多用